生まれたばかりの赤ちゃんは明かりがぼんやり分かる程度ですが、月齢、年齢とともに視力や視機能が発達し、8~9歳ころまでにはほぼ成人と同じになると言われています。
視力が発達する期間に目の病気やけがなど何か問題があり、両目でくっきり見ることができない状態が続くと弱視となる危険があります。
弱視の主な原因は近視、遠視、乱視、不同視などの屈折異常、斜視、瞳孔不同(左右の瞳孔の大きさが違う)です。
弱視は約50人に1人の子どもが発症する比較的多く見られる病気ですが、幼少時には気づかれにくく治療のタイミングをのがしてしまう場合もあります。
今回導入したスポットビジョンスクリーナーは、弱視の原因になる屈折異常、斜視、瞳孔不同をスクリーニング検査(病気がないかどうかふるい分ける検査)できる機械です。
6か月以降の子どもさんであれば、カメラで写真をとるように機械を数秒間見つめるだけで負担なく検査できます。
当院では、スポットビジョンスクリーナーを用いて、6か月以降のすべての乳児健診のお子さんを対象に目の検査(視覚屈折検査)を行っています。(検査費用は健診費用に含まれます。)
またご希望の方には、1回550円で検査をさせていただきます。
弱視の危険がないか早期発見のため、是非ご利用ください。
2019年5月